学会員の皆様へ
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第18回日本精神衛生学会大会長 増野 肇 |
第18回大会の準備は、ボランティアで参加していただいた方々のご協力の下で着々と進みつつあります。6月23日には熱意とユーモアの溢れる26人の方が安田生命アカデミアに集合して、ソシオドラマの形式を用いて基本的な枠組みを作り上げました。その経過のご報告と、これからのお願いをしたいと思います。 シンポジウム これからの時代をセルフヘルプグループの時代と考えて、「グループの力」と言うテーマで、シンポジウムを計画しました。森田療法の学習グループ「生活の発見会」の横山博会長、虐待する親の支援グループの三好洋子さん、川崎家族会の会長で引きこもりのボランティア活動をしている小松泰正さんなどのシンポジストに、セルフヘルプグループでは一言ある外口玉子先生、グループには一言も三言もある高江洲義英先生のコメントを交えて、アルコール依存に取り組んでおられる安田美弥子先生と五十嵐雅美先生に司会をしていただきます。グループのどんな力が導き出されるか楽しみです。 最後を締めくくるコンサルテーション 業務多忙で疲れ果てている精神衛生の従事者を、学会の名コンサルタントが支援すると言う構造で企画しました。前日の夕方に、高齢者、学校、母子、精神障害者という4グループに分かれて、現場の人たちが何に困っているかを話し合います。この場には、比嘉千賀先生(地域)、鵜養美昭先生(学校)、喜多祐荘先生(高齢者)雨宮由紀枝先生(母子)が話し合いを援助しますので、どうか皆さんで活発な討論をお願いします。この後、懇親会でも話し合いを深められるようにします。そこで出た問題を翌日の午後提出していただきます。このまとめ役は寺岡満里先生です。そこで提出された、現場での課題に対して、平木典子、窪田暁子、土居健郎先生にお答えしていただきます。司法関係からの助言者も交渉中です。この司会が吉川武彦先生ですから、実際に役立つ成果が生まれることは間違いありませんが、内容の実を挙げるには、多くの方の参加が条件ですのでぜひおいでください。 特別講演は、末期がんを克服して活躍をされている、落語家の笑福亭小松師匠ですが、これはまさに涙と笑いのセルフヘルプ体験談です。 |